冷たい君が一途に好き＊幼なじみに片想い＊(仮)

「えっと……。」




でも、こんな他人に何から話せば…？





そもそも話す必要ない……よね？







…よし。



「や、あの、何でもないんで…
気にしな…」





ーーガラ






『気にしないでください』そう美少年に言おうとしたあたしの言葉は、




一瞬にして引っ込んでしまった。





だって……。




「ふ…風麻、」



いきなりドアが開いたと思ったら、風麻が出てきて。







声をかけてみたけど、まるであたしなんかいないように通り過ぎてスタスタどこかへ行ってしまった。





…だけどドアを開けたとき…一瞬、目があって、なぜか睨まれた気が…。



ただの気のせい…かな？…





それよりも。



風麻に、他の男子といるところ見られちゃった…。





「アンタさ、永井とケンカしたの？」





ボーッとしてるあたしに、美少年が衝撃の一言を言った。