冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
反射的に後ろを振り向くけれど、
美少年は本当に教室に入ったみたいでいなかった。
え、あたし今あの人と友達になった…?
怒涛の展開で何が何やら。
結局誰かよくわかんないし…友達って言われましても…。
5組の前で今の出来事に頭がついて行かず、ぼーっと突っ立ってると。
「あれ? 萌加ちゃんじゃん」
「……あ。 颯くん。」
またまたドアが開いたと思ったら、颯くんが出てきた。
ん? あたし、何しに5組に来たんだっけ………
って、ぁあーーー!
「萌加ちゃん百面相してどうした〜?」
前のめりになった颯くんの、肩を掴んであたしは言った
「は、颯くん!!
最近、風麻が早く学校行っちゃうんだけど、なんでだかわかる?!」
あたしったら、スッカリ颯くんに聞くの忘れてた!
前にも忘れちゃったことあったし、ほんと何してるんだか…。