冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)

*--昼休み




チャイムが鳴ると同時に颯が俺に話しかける。



「なんか今日長く感じね?
あ、俺購買行くからついてきて〜」



「…しゃあねーな」



ま、俺もなんか購買で飲みモン買おうと思ってたしな。




それから颯は『ガッツリ唐揚げ丼』とやらを買い、俺はストレートティーを買うことにした。



にしても。俺はチラリと横にいる颯の丼を見る



この丼の量ハンパねぇな…。


…ま、大食いのこいつには丁度いいのか



その様子を見ていて何を勘違いしたのか。颯がばっと手で覆う。



「…風麻。そんなジッと見たってくれてやらないからな」



こいつの想像力に呆れ、その勘違いについ笑みがこぼれる。



「たく、欲しいとも思ってねぇよ…」



「ん、よし。やっと笑ってきたな!
お前もっと笑えよな〜」


…俺がいつにも増して塩対応にしてるからか。



悪かったな、なんか。



ま、これでも颯に話したことで少しスッキリしたんだよな。



素直じゃない俺は、心の中で颯に礼を言う。
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