冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
ーー。
「ふぅー!食った食った〜!にしても少し多かったわ」
「だろうな。あんだけの量食ってんだし」
あれを平らげただけすごいけどな。
…ちょっとトイレでも行ってくるか。
「ん?どした?」
颯の質問に「トイレ」とだけ答え俺はドアを開ける。
ドアを開けると目の前には同じクラスの結城守とー…
後ろ姿でわかる…萌加がいた。
いきなりドアが開いて驚いたのか、萌加は振り返って俺を見ると
「ー…風麻っ」
慌てたような顔をする。
その後ろでは結城がこちらをみてニヤニヤ。
「……。」
俺は応えず萌加を素通りして行く。
何なんだよ…あいつ。
あっさり違う男に乗り換えてんのか?
何慌ててんだよ?
そして結城のあの不敵な笑み。
何かありそうで嫌な予感がする。
ていうか……イラつくんだけど。
萌加になのか、結城になのか、はたまた別のことに対してかわからない。
…いや、ほんとは自分でわかってる