冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
……っ
久しぶりに、目が合った。
すぐパッと逸らされたけど……それでもあたしの方を向いてくれたのが嬉しくて。
あたしの胸はどうしようもなく高鳴るけど、そんな気持ちを抑えて、風麻の方へ向かう。
よし、聞くんだ。風麻の最近の態度ことを。
「…えっと……一緒に帰っていい?!」
…へ。
あ、あたし…!
何緊張して違うこと言ってんのよ~~!!
この最近の気まずい状態で一緒に帰ろうなんて、そんなあっさりしたこと何言ってんの~~!?
風麻がいいっていう訳な……
「…勝手にすれば」
……くなかった。
ど、どうなってるの、あの風麻が。
さっきまで、いや詳しく言うと昼休みまであたしを無視ってたのにだよ!?
遠回しだけど、いいって言ってくれた…!
…ハッ
浸ってないで追いかけないと!
帰りにあのこと聞けばいっか!!
……。