王子さまの秘密
「じゃあ、HRは終わり!
一、二時間目は自習な!」






はぁー





もぉーいや…







私のテンションががた落ち状態になっていると、三人の女子が私の方に向かって歩いてきた。






「え?」





「野咲~?
私と席変わってくださるかしら?」






そう言ったのは、仲野 明奈。





クラスで最もリーダー的存在の人だ。







そんな人に嫌と言えるはずもなくて…







OKしようと思ったら、







「ごめんね。俺、野咲さんと隣がいいか
ら。君たちは、遠慮してもらえる?」







は?








「えっ…
何でですか?
私の隣よりも、野咲さんの隣がいいと…
?」







「うん。」







え?







うそ?






なんで?













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