MILKCAT





―――――
――





『――おい、ユウマっ!』




「...何だよ、朝から騒がしいな」





朝と言っても昼から登校した俺だけど、教室に入った瞬間前に飛び出して来たフミヤに驚き一歩退く。

フミヤは顔を真っ赤にしてドンドンと地団駄を踏む。





『――お前昨日、何勝手に帰ってんだよ!』




「帰ったりぐらいするっての」




俺の前で『でもさ!』とキーキー喚くフミヤを避けて教室に入る。ドスンドスンと俺の足音の後ろから大きな音が聞こえるから着いて来ているんだろう。





『聞いてんのかよ』




「だぁ、うるせぇうるせぇ。


――ずっと言ってんだろうが『"俺に関わるな"だろ』...」





わざわざ声を被せて来たフミヤに渇いた笑みを返す。
...けれどもフミヤは関係無しに口を動かす。





『そんな寂しい事言うなよー』




「やめろやめろやめろやめろ」






俺の両肩に手を置いて前後に揺さ振られ胃の中はミックスだ。

気持ち悪くて仕方ない。








「関わるなってー」




『そんな事言われたら俺は死んでも背後霊となってお前に着いて行くぞ!』





「えー、それは勘弁」なんていつもの下りでクラスの奴等は声を上げて笑う。



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