雨とピアスと。
家に着いた私はベッドの上に倒れこんだ。
その時、左耳に違和感を感じた私はその耳に触れた。
急いでベッドから降り、
鏡の前にきた私は固まってしまった。
私の左耳には見覚えのある
シルバー色のリングのピアスがしてあった。
そのピアスは、たったさっき
逢った男の耳にしてあった物だった。
「私達を繋ぐものなんて何もない
って思ってたけど.....」
私は左耳のピアスにそっと触れた。
「ちゃんとあったのね。」
今もまだやむことのない雨を
私は静かに窓から見ていた。
「またね。」
*end*
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