一匹狼な彼氏と能天気な彼女
【香瑠side】
「では、やりたい種目を言って下さい。」
クラスの委員長が全体をまとめる中、クラスメイトたちは皆、童心にかえっていた。
「何にするー?」
「あたし二人三脚したい!」
「俺リレー!」
「みんなするし。」
「お前バカ?」
「う、うっせ!」
だが一部の人間は、別のことを考えていた。
まぁ要するに、あたしと陸斗ね。
あたしはというと、さっきのピカリンを引きずっていた。
「ピカリン……ふふっ…ふふふふ」
隣の人はというと、あたしを凝視して沈黙している。