一匹狼な彼氏と能天気な彼女
クレープ
【香瑠side】
クレーェプクレーェプ ランランランっ♪
ルンルン気分でスキップを披露するあたしの後ろを島崎はダルそうについてくる。
もうっ、もうちょっとテンションあげてよっ!
…まぁいっか。
もうしばらくスキップを続けてると、遠くの方にお目当ての店が見えてきた。
おっ、クレープ屋発っ見~♪
「島崎ーっ、お店あった…って遠っ!?」
スキップをしていたあたしに対し、ダルそうに歩いていた島崎は当たり前だがあたしよりペースが遅い訳で…
あたしからクレープ屋までの距離と同じくらい後ろの方でのろのろと歩いていた。
いくらなんでも遅ぇよっ!!
「島崎ぃーっ!走れぇぇー!!」
そう思いっきり叫んだ。