一匹狼な彼氏と能天気な彼女
【陸斗 side】
ガラッ
教室のドアを開けた瞬間、俺に向けられる突き刺すような視線。
そんなに見なくてもいいだろうが。
自分の席についてもまだ向けられる、恐れの混じった顔。
早く出てけと言われているようだ。
言われなくても出てってやるよ、こんなクズの溜まり場なんか。
空の鞄を机に置いて、俺は屋上へ向かった…
***
屋上に入り、地面に寝転がる。
ここの屋上は開放してあって誰でも来ることができるが、俺がいるから誰も近寄ってこない。
まぁ俺にとっちゃ都合がいいから、ありがたく使わせてもらってるけど。
それにしても…今日は寝不足だ。
睡魔に襲われ、それに抵抗することなく俺は目を瞑って眠りについた…