一匹狼な彼氏と能天気な彼女
そいつらを軽く睨む。
すると目が合った途端、ビクッと肩を揺らし目に涙を溜め始めた。
心弱ぇクセにゴチャゴチャ言ってんな。
俺は机に肘をつき、その手に顎を乗せた。
だが……
「ちょっと!
何睨んで乙女泣かせてんのよ!!」
香瑠にそう言われた。
「あぁ?
アイツらがゴチャゴチャうるせぇからだろーが。」
「あんた周りと関わりたくないんでしょ?」
「ったりめぇだろ。」
死んでも関わりたくねぇ。
「だったらほっときゃいーじゃんっ!!
陸斗は陸斗、周りは周りなんだから!違うの?」
その言葉は、なぜだか俺の心にすぅっと入ってきた。