一匹狼な彼氏と能天気な彼女



「……ん。」



…えっ?


二人で持っていたそれが、あたしの方へと押される。



「ん。」

今度は少し強めに言われた。


「あたしにくれるの?」

「……。」


無言は肯定だと受け取った。



「やったー♪」


バッと袋を開けて、中身の獲物にかぶりつく。

んーおいしぃー♪


陸斗があたしにくれたもの。

それは、アップルパイ。


「どこで買ってきたの?」

「…下。」


あー購買か、と納得する。

あっという間に食べ終わってしまった。


んーおいしかったぁー!!




< 98 / 128 >

この作品をシェア

pagetop