絶望の部屋
「楽しかったね!次は何乗る?」



「えっ、僕はなんでもいいよ!栞さんが好きなもの選んでくれたらついていくよ!」


と二人で次の乗り物を探していたら、


「悠哉君あれ見て!?」


僕は言われた方を見てみるとなにやら鬼らしきものがぞろぞろと歩いていた。


「なんだろあれ…鬼!?」



「だよね、なんか気持ち悪いね。」 と栞が言った。



確かに顔もキモいし、雰囲気も不気味だった。


鬼は黒鬼、青鬼、金鬼、赤鬼の4種類がいた。


黒鬼は赤鬼に命令され、青鬼は赤鬼をオブって、金の鬼は少し離れて歩いていた。



どうやら赤鬼が一番上の立場らしい。



どう考えても普通の逆な気がするが関わるとめんどくさそうなので僕らは関わらないように逃げることにした。



「気持ち悪かったねなんか…」



「うん。まぁあれはほっといて次はあれに乗らない?」と僕が提案してみた。



あれとは急流滑りらしきものだった。


「うん!楽しそうね。私も気になってたの」と栞が元気を取り戻してくれた。



よかった。栞が元気になって僕も元気になった!


絶望滑りと書いてあったこの乗り物は後ろからデカイ魚に喰われそうになりながら逃げて最後に落ちるというキチガイなみの乗り物だった。



「ほんとに楽しいねこの遊園地!」とほんとに楽しそに栞が話してきた。


「そうだね…!ほんとにたのしいねー」



でも僕もやっと少しずつ慣れてきてさっきよりはましになってきた。


「そろそろお昼ごはん食べに行こっか!」



「うん!私も実はお腹空いてたの!」


そういって僕らはお昼を食べて昼からは数々の絶叫マシンに乗って時間は夕方になっていた。
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