絶望の部屋
「あれに入ろうよ!」と僕が指を指したのはお化け屋敷だった。


「えっ…お化け屋敷…。


私お化け屋敷苦手なのよね。」と栞が震えながら言ったきた。


そんな可愛い姿をみたら尚更入りたくなってきた。


「大丈夫だよ!僕は大丈夫だから僕についてきてくれたらいけるよ。」



「絶対途中でおいていったりしないでね?」



「わかってるよ!僕にそんな悪い趣味はないよ」



「じゃあ大丈夫かな…。悠哉君がついてるなら」と栞が照れながら言った。



お化け屋敷最高。


昨日の疲れが全て飛んでいくような可愛さだ。




そして僕らは絶望屋敷と言うなんの捻りもない名前のお化け屋敷に入っていった。



「きゃぁっ」と栞が悲鳴をあげて僕の手に抱きついてくる。



お化け屋敷最高!!


僕はこうゆうのは大丈夫だからラッキーだほんとに!お化け屋敷がこんないいものとは。



「悠哉君絶対どっかにいったりしないでね?私ほんとに無理なの…」と泣きそうになりながら話してきた。



僕はこれを楽しみながらお化け屋敷を満喫させてもらった!



「大丈夫?」



「う、うん!悠哉君がそばにいてくれたから」と顔を赤く染めて言ってきた。



こっ、これは少し期待してもいいのかな…


でも誤解でも夢を見れた僕はこの時間を忘れないだろう。



「ねぇ、悠哉君。最後にあれに乗らない?」



「えっ!僕は全然いいけど!」と栞が最後に選んだのは観覧車だった。


これはほんとに期待してもいいんじゃないかと僕は心で期待をしていた。



「ねぇ悠哉君。私ね、昔からお城で告白されるのとか夢なんだ…」と真っ赤になった顔でこっちをちらっと見て栞が言ってきた。



「そ、そっ、そうなんだ!お城ってロマンチックでいいもんね…!」



わからない。



恋愛経験がない僕にはこの場面でどうすればいいのかわからいよ一成…。




こんな時に一成が居てくれたらな。



いや、ここは外してでも頑張ってみよう。当たってくだけろだ。



「じゃあさ、後で一回お城の見学してみない?」



「えっ…!いいの?」



「うん。僕もどんなところか見てみたくてね!」



「じゃあ観覧車降りたら行こうね!」と嬉しそうに栞が言った。



もぉやるしかない頑張るんだ僕。
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