絶望の部屋
次の日僕は誰も来ない時間に集会室にいき一人でフィールドに入った。


次はビルの中のようだ。



毎回いちいち変えてくれなくてもいいのにご親切にフィールドを毎回変更してくれるなんて全く御苦労様なことだ。



足の治療をちゃんとしてないから右足を引きずりながら僕は人気のなさそうな場所を探して隠れることにした。



「あら、あんた生きてたの!

前集会室に居ないからてっきり死んだのかと思ったわよ。」とあの鬱陶しい眼鏡女の声が聞こた。



「悪かったな生きてて。」



「あんたやっぱり昔有名な人だったみたいね。


どこかで見たと思ったらテレビで見たんだわ。」



「そうだね。でも悪いけどもぉその話はやめてくれないかな。」



「そう。そんなに強いなら自信を持てばいいのに。」



「もぉやめてくれよ!!!」



「それがあんたの話したくない過去なんでしょ。


過去から逃げててもなにもうまないわよ。


なにも…」



「そっちもわけありみたいだね。」



「そうね。でも私はあんたと違う。


あんたは一度の失敗から逃げてその過去を消し去ろうとしてるだけ。でも私は前を向いてる。


私はこのゲームに生き残り絶望から脱出するのよ」と眼鏡女が口調を強くして言った。



「僕だってそのつもりだったさ。


でも仲間を失っておまけにこの足じゃもぉ戦うことなんてできないよ。」



「情けない。あんたの言うことは逃げることばかり考えてるだけじゃない。


私はそう言う男が一番情けないと思うわ。


あんたの彼女の栞って子もあんたのどこがよくて付き合おうとおもったのかしら。 」




「そんな嫌みをいいにきたならもうかえってくれよ。


僕は人と会うのが嫌なんだよ。」



「わかったわ。あんたには期待してたのに私の勘違いだったみたいね。」そう言って眼鏡女は姿が見えなくなるまで歩いて行った。
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