絶望の部屋
鬼…。


どこかで鬼を確かに見た。



「ねぇ栞…。


かくれんぼの鬼って誰がやるんだろうね…?」




「鬼?鬼って…それは鬼が…!?」



栞も思い出したようだ。



そう鬼はたぶん絶望ランドにいたあの薄気味悪い鬼の軍団がやるんだ…。



僕と栞は思い出したくもない鬼を思い出してしまった。




「一成と七海ちゃんにも教えといてあげてくれないかな?あの鬼のこと。」




「うん。わかった!」そう言って栞は一成と七海のところに言って鬼のことを話している。




そして僕のところにはあいつがまた近づいてきた。




「なんようだ優。」




「用がなきゃ近づくのもダメか?


俺ら前はチームだったじゃねぇか。」




「俺はお前のことチームだったなんて一度も思ってないけどな。」




「言ってくれるな。まぁかくれんぼでお前と鉢合わせになるの楽しみにしてるぜ悠哉」




「お互い様だ。その時はお前の最後だけどな。」




「ふっ。せいぜい頑張りな。」そう言って優は僕のところから離れていった。



だが僕の眼中に今優はなかった。



あの気になる四色の鬼達をどうやってゲームに絡めてくるかしかかんがえることができなかった。



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