背中に翼をもったキミ。




お母さんが入れたのだろう、
なっちゃんは私の部屋にいた。
そして、静かに私のそばにいてくれた。



「あた...し...あたしね.....」



「うん.....?」



「今日...の...部活の後に....ね、
蒼井くんから...告白され....たの....」



私は落ち着かない呼吸の中、今日のことを話した。


なっちゃんは静かに、たまに相槌をいれながら
優しく最後まで話を聞いてくれた。




「実はね...知ってたんだ。
蒼井くんが告白すること.....。」



「........えっ?」



「男子何人かと蒼井くんが話してるとこ見たんだ...」



「................」



「いつ言うんだよ!っとか、
誰かに獲られちゃうかもよ?っとか
聞こえてね.…そのまま耳を澄ませて聞いてたの....。
そしたら、蒼井くんがね.....」


「俺も、南波のこと好きすぎて、ヤバい///
って顔赤くして言ってたの。その後に、
今日、南波に告う。って言ってて...........」




「そう.....だったんだ.....」



「あたし、実花がずっと好きなの知ってたじゃん?
だから、すっごい嬉しかったの、詳しくは実花からたくさん話聞こ!って思ったてたんだ......」



「そっか....話してくれてありがとう。」



私はやっと落ち着きを取り戻してきた。








< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop