背中に翼をもったキミ。
お母さんが入れたのだろう、
なっちゃんは私の部屋にいた。
そして、静かに私のそばにいてくれた。
「あた...し...あたしね.....」
「うん.....?」
「今日...の...部活の後に....ね、
蒼井くんから...告白され....たの....」
私は落ち着かない呼吸の中、今日のことを話した。
なっちゃんは静かに、たまに相槌をいれながら
優しく最後まで話を聞いてくれた。
「実はね...知ってたんだ。
蒼井くんが告白すること.....。」
「........えっ?」
「男子何人かと蒼井くんが話してるとこ見たんだ...」
「................」
「いつ言うんだよ!っとか、
誰かに獲られちゃうかもよ?っとか
聞こえてね.…そのまま耳を澄ませて聞いてたの....。
そしたら、蒼井くんがね.....」
「俺も、南波のこと好きすぎて、ヤバい///
って顔赤くして言ってたの。その後に、
今日、南波に告う。って言ってて...........」
「そう.....だったんだ.....」
「あたし、実花がずっと好きなの知ってたじゃん?
だから、すっごい嬉しかったの、詳しくは実花からたくさん話聞こ!って思ったてたんだ......」
「そっか....話してくれてありがとう。」
私はやっと落ち着きを取り戻してきた。