背中に翼をもったキミ。
「バカだな私.....もう蒼井くんには届かないのに…..」
「....会いたいよ…....蒼井くん..」
私はそこから立ち上がる事ができずにいた。
そのまま私は空を見て瞳をとじた。
「南波って意外と泣き虫なんだな。」
私は誰の声かすぐに気づき、瞳を開けようとした。
「ダメ!瞳はとじたままにして。」
そう言われた私はまた瞳を静かにとじた。
「蒼井くん、蒼井くんだよね?」
「うん。」
「蒼井くんは生きてるの?」
乾いた笑い声と共に彼は言った。
「そうだといいのにな。
でも俺は死んだんだ。」