貴方の事が知りたい
どうして?
私の名前は田中さくら、15歳。
昔から私には不思議な力がある。
人の心が、、なんていうか考えてることが
聞こえてしまう。この力のせいで
人に関わることをやめた。すれ違うだけで
それは頭の中に流れてくる。
私達は親友だよねなどと言っていても
心の声はすごくどす黒い…。
人間なんて所詮はそんなものだろう。

今日は高校の入学式だ。
人の集まるところは苦手なんだが
仕方がない。なるべく周りの心の声が
聞こえないように集中しなければ。

校長「え~入学生諸君。学校とゆうものは
勉強をするところでもあるがそれだけではない。人間関係や…」

生徒(あの校長話なげーなぁ)
(ハゲ散らかしてんなwww)

やはりこれだけ集中していても
少しは声が聞こえてくる…。

ー1時間後ー

やっと終わったな。それにしても
今日から私も高校生か。また長い3年間を
過ごさなければいけないのか、、

さくら(でも確かにあの校長の話
は長すぎだな)

私は桜の木の下にいた。
さくら「凄く綺麗だな、、」(今日の良いとこはこの桜を拝めたぐらいかな)

?「この桜凄く綺麗だよね♪」

この出逢いがこれから色々な事を
巻き起こすとは私は思っても居なかった。
ましてやこの男と関わりをもつことなど
少しも考えていなかった。

さくら(びっくりした!ここに人が居たなんて全く気が付かなかった…いつもなら声が、、あれ?なんでだろう。この距離なら
聞こえてきても良いはずなんだが)

?「初めまして。俺は3年の高岩博樹て言うんだ。よろしくね♪今年入ってきた子だよね?」

さくら「あの、、初めまして。高岩先輩」

高岩「この桜俺のお気に入りなんだ。勿論この場所は俺の特等席。、、なんだけど
君にはこの桜の良さが分かるらしいから、、えーと。名前は?」

人とまともに喋ったのは何時ぐらいだろうか。どうしてこの人の心の声は聞こえてこない?何も考えてないのか?それとも…まさか力がなくなった?!

高岩「?おーい。聞いてる??」

さくら「あっ、、すいません。
田中さくらって言います。」

高岩「そっか!じゃあさくらって呼ぶな。
てか桜の木の下でさくらって名前の子と会うなんてなにかの運命だったりしてねw」

さくら(えらく図々しい人だな。なにを考えてるのか全くわからない。。本当に力がなくなったのか?)

高岩「なんか俺変な事言った?」

さくら「へっ?…あっいや!そんなこと初めて言われました。」

高岩「そうなんだwまぁあれだ!この桜のよさを分かってくれたから俺が居ないときならこの特等席譲ってやるよ。桜友達だな♪あっ、桜ってこの桜なw」

その時なぜがドキッとしたんだ。
なんのドキドキなのかは
まだ分からなかった。

さくら「あの、用事あるんでそろそろ行きますね。」

高岩「おー!いつでも見に来いよぉ!」

私は足早に家へと急いだ。
その帰り道でも声は聞こえてくる。
やはりあの男の声だけが聞こえてこない。
どうしてなんだ?!
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