老いたる源氏
浮舟3
「薫はかなり強引じゃなあ、今回は」
「どなた譲りか知りませんが匂宮の不埒な行為に
中の君の例もありますので早めに手を打った」
「なるほど。薫はどこか間が抜けておるからなあ。
うまくいけばいいが・・・・・」
天空の二人は心配顔で地上を見つめておられます。
そうしたある日薫の君から中の君へののお手紙を
匂宮は見つけてしまいます。その中身で薫の君が
姫をかくまっていることがわかってしまいます。
何とかして会いたい。どうしても会いたい確かめたい。
と匂宮はいてもたってもいられずにお忍びで薫の君
のふりをして姫の寝所に侵入します。
姫は人違いだとは分かりましたがその手慣れた愛撫に
女の喜びが目覚め、もう匂宮のとりこになってします。
「ああ、無常。どうする柏木?」
「ええ、罪作りなあなたの血筋であられます」
天空で二人は後の悲劇の予感に、姫浮舟を憐れみます。
また日を改めてと宮は後ろ髪を引かれる思いで京に戻ります。
さあどうしたものか?薫の君も匂宮も京に姫を住まわすべく
急いで住居を準備しようとなさいます。
そうした二月の半ば宮中で詩を作る会が催され、お二人は参加
されます。薫の君の詩が宇治を偲ぶ内容だったのに気づかれた
匂宮は次の日雪の舞う中を馬で宇治へと駆けられました。
文はありましたがまさかこの雪の中ではと思っていたところへ、
泥だらけの格好で駆け付けた匂う宮、息を切らせ体からは湯気が
立っていました。情熱的な宮の御心に姫は身も心も宮のもとへ。
「どなた譲りか知りませんが匂宮の不埒な行為に
中の君の例もありますので早めに手を打った」
「なるほど。薫はどこか間が抜けておるからなあ。
うまくいけばいいが・・・・・」
天空の二人は心配顔で地上を見つめておられます。
そうしたある日薫の君から中の君へののお手紙を
匂宮は見つけてしまいます。その中身で薫の君が
姫をかくまっていることがわかってしまいます。
何とかして会いたい。どうしても会いたい確かめたい。
と匂宮はいてもたってもいられずにお忍びで薫の君
のふりをして姫の寝所に侵入します。
姫は人違いだとは分かりましたがその手慣れた愛撫に
女の喜びが目覚め、もう匂宮のとりこになってします。
「ああ、無常。どうする柏木?」
「ええ、罪作りなあなたの血筋であられます」
天空で二人は後の悲劇の予感に、姫浮舟を憐れみます。
また日を改めてと宮は後ろ髪を引かれる思いで京に戻ります。
さあどうしたものか?薫の君も匂宮も京に姫を住まわすべく
急いで住居を準備しようとなさいます。
そうした二月の半ば宮中で詩を作る会が催され、お二人は参加
されます。薫の君の詩が宇治を偲ぶ内容だったのに気づかれた
匂宮は次の日雪の舞う中を馬で宇治へと駆けられました。
文はありましたがまさかこの雪の中ではと思っていたところへ、
泥だらけの格好で駆け付けた匂う宮、息を切らせ体からは湯気が
立っていました。情熱的な宮の御心に姫は身も心も宮のもとへ。