妖精と精霊と人間と
 「共に朽ち果てよう、ディゴリス・・・。もっと早く!もっと前に!お前を・・・止めていれば良かった・・・。共に逝こう、ディゴリス・・・共に・・・」
 そう言うと、彼女は笑顔で美香の方を見てこう言った。
 「ディアッカには、謝っておいてください。私は、キャッツアイ・・・いいえ、妖精の女王・マブです。私の代わりの妖精の女王に、ティターニアを置いていきます。さようなら、お元気で。小さい魔女よ。」
 ディゴリスとマブの眼前に、北斗が呼び出した大きな門が現れた。
 「冥界の門の番犬・三頭犬のケルベロスよ。この罪多き魂を、冥界へと連れてゆけ。」
 ケルベロスが冥界への扉を開けると、ディゴリスの軍勢も一気に灰となり冥界へと吸い込まれていった。
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