妖精と精霊と人間と
「ラーグウェイ・・・協力して!あたし、強くなりたいの。明も北斗も、もう一人のあたしも、どんどん強くなっている。それが見ていて解るんだ。でも、あたしは違う!あたしは弱いままなんだ・・・明がくれたこのブレスレットも、北斗がくれた腕輪も、月の光りで魔力が上がるんだって。でも・・・あたしじゃ無理なんだよ!あたしは魔法書を読んでも、魔力を上げても、使える術は一つだけ。北斗は、まだ見せてない力が沢山ある。明もそうなんだ。知っているんだ。もう一人のあたし・・・美咲だってそうなんだ。もう、手にとる様に解るんだ。彼等には出来て、あたしには出来ないって事が・・・だからお願い、ラーグウェイ!協力して!まだ・・・ううん、もっと強くなりたいの!」
美香がそう言うと、ラーグウェイはその頭を優しく撫でた。
「良いだろう・・・悔しかったのだろう?自分だけ置いて行かれているような気がして。俺も、似たような時期があった・・・美香。この本のここ、精霊魔法の原理だけ頭に入れておけ。明日、詳しく教えてやろう。」
美香がそう言うと、ラーグウェイはその頭を優しく撫でた。
「良いだろう・・・悔しかったのだろう?自分だけ置いて行かれているような気がして。俺も、似たような時期があった・・・美香。この本のここ、精霊魔法の原理だけ頭に入れておけ。明日、詳しく教えてやろう。」