妖精と精霊と人間と

　「ホークートー・・・恨むぞ？てめぇ！」
　嵐と北斗がそんな話をしていると、明が自分の体を引きずって、北斗の元まで歩いてきた。
　「ごめんごめん、悪気は無いんだ。でも、美香？やりすぎだ。」
　そう言って、北斗は苦笑いする。その言葉に、美香は反発した。
　「良いの！明が悪いんだから！まったくもー・・・あっ！えっと・・・風流さん。ごめんね？うるさくて。」
　「あっ！いいえ。気にしていませんよ。そうです、北斗さん、紺野さん、聖堂時さん。放課後、お暇ですか？」
　「え？ああ、うん。」
　「うん。暇だよ？」
　「それでは、図書室で待っていますね。」
　そう言って、嵐はまた微笑んだ。