妖精と精霊と人間と
北斗に銀色の矢が刺さった時、美香の脳裏を嫌なシーンがよぎった。自分の産みの親が、自分の腹違いの兄の命令によって殺される場面だった。自分の目の前で、ドサリと母が無残に崩れ落ちる。兄の命令で行動した女性が、酷く寂しそうな顔を浮かべていたのを、今でもはっきりと覚えている。
「美香。あんたの願い、適えてやるよ。」美咲はそう言うと、ノームを呼んだ。「ここの中心は?」
「案内するべ。」
ノームはそう言うと、城の中央・ディゴリスの台座へと辿り着いた。そこには、今にも目を見開いて襲ってきそうな、ディゴリスの姿があった。
「貴様が・・・・・・ディゴリス!そして、そのオークどもよ。よもや、貴様等に勝機は無い!」美咲はそう言うと、ディゴリスに杖の切っ先を突き刺し叫んだ。「愛の異邦人の天使・レリエル!我にその力を示せ!コールド・ファイア。」
その瞬間、ディゴリスは叫び声を上げて燃えあがった。ディゴリスからその杖を引きぬくと、美咲は更にこう叫んだ。
「鍵をわたす天使・ヴィヴァンテル!我に地獄への門の鍵を!」
美咲がそう言うと、ディゴリスの目の前に大きな門が現われた。そして、彼はその中に吸い込まれて行った。完全にその姿が見えなくなると、その扉は完全に閉じられ重い錠がかけられ、その場から消えていった。
「美香。あんたの願い、適えてやるよ。」美咲はそう言うと、ノームを呼んだ。「ここの中心は?」
「案内するべ。」
ノームはそう言うと、城の中央・ディゴリスの台座へと辿り着いた。そこには、今にも目を見開いて襲ってきそうな、ディゴリスの姿があった。
「貴様が・・・・・・ディゴリス!そして、そのオークどもよ。よもや、貴様等に勝機は無い!」美咲はそう言うと、ディゴリスに杖の切っ先を突き刺し叫んだ。「愛の異邦人の天使・レリエル!我にその力を示せ!コールド・ファイア。」
その瞬間、ディゴリスは叫び声を上げて燃えあがった。ディゴリスからその杖を引きぬくと、美咲は更にこう叫んだ。
「鍵をわたす天使・ヴィヴァンテル!我に地獄への門の鍵を!」
美咲がそう言うと、ディゴリスの目の前に大きな門が現われた。そして、彼はその中に吸い込まれて行った。完全にその姿が見えなくなると、その扉は完全に閉じられ重い錠がかけられ、その場から消えていった。