Protect
少しでも、

アイツの話を聞かなくて済むように

俺は、ホームルームが終わると

すぐに教室を出た。

「あ、大我待ってよー!」

そう言って追いかけてきたのは、

幼なじみで同じクラスのゆみ。

「あ、ごめん」

「いいけど、謙太郎の事も待ってなきゃね?」

ゆみと謙太郎と俺は、

幼稚園の頃から一緒で、

いつメン。

「ごめんごめん!遅くなった!」

気も使わず、素のままで居られる。

最高の友達。

高校も、同じ高校に合格した。

< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop