あふれる涙のドロップス

「……」


 海斗の動きが急に止まる。


「え、なにどうしたの!?」



「可愛いな、リンは」


 ふふっと笑う海斗。あたしには何がどうしたのかさっぱりわからない。



 あたしが頭の上にクエスチョンマークを三つほど浮かべていると海斗は口元を抑えながら言った。



「あ、あのさリン」



 振り向くと、キスされた。



「!?!?!?」



 ほっぺたがあっという間に熱くなる。


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