あふれる涙のドロップス
「さあ、リン。お前はこの組織に入りたくなったか?」




 今度は、あたしは力強く頷いた。




「よし!契約成立だ!リン、ここにサインしてくれ!」




 組長が差し出した、“川村組 入組書”の名前を書き込む欄に、『七瀬 リン』と書き込んだ。




「今日からリンも、川村組の組員だ。今から、一応この組の説明をする」




 組長の話をまとめると____。“川村組”の中にも、全部で6つの組がある。




 まず、1つ目が桜組。花などの植物の命を守る、組。





 2つ目が、蝶組。動物の命を、陰ながらも、救っている。





 3つ目が、月組。若い者の命を、この世に引き止める組。





 4つ目が、宙組。幼い子供の命を助ける。



 

 5つ目が、松組。お年寄りを、支えている。




 そして最後が、梅組。これは、事務的な組だ。それぞれの組の情報をすべて管理している。



「リン。お前の入る組は___」

 
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