あふれる涙のドロップス
「えー、もう寝るの?」




 どこからか、女子の声が聞こえた。





「ん?」





 と僕が目を開けると……。





 そこには、白いワンピースを着た、一人の少女がちょこんと座っていた。






 僕は一瞬ぽかんとしてから、「わーっ!」と叫んだ。







「お、おまおまおまえ、誰誰誰?」





「三回も繰り返さなくてもいいから」





 少女はハスキーな声で言った。





「あたしの名前はリン。あなたと同い年」


 



 確かに僕と似たような背格好だ。__って、納得してる場合じゃない!





「お前、何者?」





 僕が声を震わせながら言うと___
< 4 / 145 >

この作品をシェア

pagetop