あふれる涙のドロップス
「…ってワケ。わかった?立川 海斗くん?」






「なんで俺の名前を知ってんだよ!?」






「それぐらい私達の組織が調べれば一秒でわかるわよ」






 リンは面倒くさそうに言って、長いストレートの髪をかきあげた。






 僕は、リンにたくさんの質問をする。





「お前、元何人?」





「生粋の日本人」


 



 外国人かと思ってた。なんせ、リンの瞳の色は、ブラウンだったから。





「どうやって僕の部屋に入ってきたの?」






「あたし、ゴーストだから」

 



 ああそうか。





「お前、なんていう組織に入ってるの?」





「それは秘密」


 


「じゃ、お前、なんていう命令をされてきたんだ?」





「…内緒」





 …なんだよ、結局重要なところわかんなかったじゃないか。



 

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