あふれる涙のドロップス
 昼休み。



 アタシのほうが早く理科室に着いた。初めて自分から告るからなのか、すごく緊張してるのが、自分でもわかる。



 
 _____落ち着け、落ち着け。




 とりあえず気を紛らすために、理科室にある薬品を適当に混ぜて、遊んだ。




 そしたら、いきなりフラスコの中の薬品が、すごい音を立てて爆発した。





「うわっ」




 思わず立ち込める煙が目に染みて、涙が出た。




 ____さすがにちょっと、ヤバいんじゃない?




 
 思わず弱気になった時だった。




 理科室のドアが大きな音を立てて開いた。




「どうしたッ!」



 
 理科室に入ってきたのは、立川くんだった。



「わわ!立川くん!」



 さすがにこのタイミングで来るとは思わなかった。

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