あふれる涙のドロップス
果歩は、俺の幼なじみだ。
親友、みたいなもんかな?果歩は女だけど、話したいことは、話せる。
ほとんど、姉弟だ。
いや、勘違いしないでほしい。俺は、果歩に対して、恋愛系の『好き』は無いから。
それに、果歩にはイケメンの彼氏もいるし。
「あたしは応援するからさ。がんばんなよ」
そう言って、果歩は俺のデスクの上のオレンジジュースに手を伸ばした。
ここは、俺の部屋。本来女子が入っているというと、違和感があるが。
果歩は、髪もショートなので、まあ、気にしなくてもいい。
「で、どんな子?」
興味津々、という感じで、果歩が俺の顔を、覗きこむ。
「えーっと……」