アイカワラズ -Ten Years-

「あ、そうだったの。てっきり、中退して引きこもって、ニートでもしてるんだと思ってた」

「なんで俺がニートなんだよ」

「だって面倒なこと、嫌いだったじゃない」

なんか…。俺、無視されてないか?
三者面談の主役は俺じゃないっけ?

「あのぉ〜」

「おお、成田の志望校きかなきゃいけなかったな」

俺は、希望校を坂本に告げる。

「受からないとは言わないけどな。もうちょっとと、言わず、かなり頑張らないと、油断出来ないぞ」
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