アイカワラズ -Ten Years-

家に着いた。

「姉ちゃん、坂本と知り合いだったの?」

先に車で帰ってた姉ちゃんが、コーヒーを沸かしておいてくれたんで、二人で飲みながら、テーブルで向かい合ってる。

「中学の同級生よ」

「へ〜、知らなかったなぁ」

それであんなに親しそうだったんだ。

「あたしだって、知らなかったわよ。あんたの担任がまさか、坂本だったなんてね…」

「久しぶりに会ったの?」

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