アイカワラズ -Ten Years-
「うん。俺たち皆、詞は苦手だから。そしたら、繁行さんのお姉さんが、姉ちゃんに頼んだらどうかって。姉ちゃん、結構文才あるらしいじゃん」
「文才ほどのものはないけど、ま、山口くんのためなら、頑張っちゃおうかな」
「頼むよ」
「うん。じゃ、その曲聴かせて」
「うん」
じゃ、セットして。
「聴いてて、俺、着替えて来るね」
ジャラ〜ン。
よしよし、姉ちゃん引き受けてくれて良かった。
後は坂本の事だな。
ジャ〜ン。
あ、そろそろ終わるな。
姉ちゃん、ちゃんと聴いてくれたかな。