アイカワラズ -Ten Years-


それから、何事もないまま、時は過ぎ、バレー部の最後の試合の日がやってきた。

「高木、頑張ろうぜ」

「あたりきよ。進学がかかってっからな」

ピーっ!

「ファイトーッ!」

「オーっ!」

…で、結果は、3回戦で、負けた。

「まあ、こんなもんだろ」

「高木…」

「後は、俺の運に全てをかけるぜ」

「なんてったって、富士高に行けば、遠藤がいるもんな」

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