アイカワラズ -Ten Years-



そんなこんなで、夏休みも終わり、俺たちは、部活を引退した。

それで、俺は、バンドと勉強の日々となった。

そして11月。いよいよコンテストの日がやってきた。

慎太さんの曲に姉ちゃんがつけた詞で、俺たちは臨む。

コンテストに出るにあたって、担任である坂本の許可を得って、坂本を招待してる。

「あああ、緊張してきたぁ」

「まあ、これがダメでも、また一からやればいいんだから、リラックスしていこうぜ」

「そうだな」

「次のバンドの方、出て下さい」

「はいっ」

「よ〜しっ、行くぞっ!」

「おうっ!!!!」

俺らの曲に乗せて、姉ちゃんの心、坂本に届けっ。

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