アイカワラズ -Ten Years-
「マジか?」
皆、目が点。
けど、マジなんだよなぁ、これが。
「そんなの、無視、無視」
「そりゃ、武士ならそれでもいいけど、智也はなぁ」
「おい、何で俺ならいいんだよっ、啓介」
「だってお前なら、最初から、そんな校則守るなんて思わねぇだろ、誰も」
「そういうお前は、そんな校則あるのも知らねータイプだよな」
「んなことねぇよっ」
「うるさいな、お前ら、いちいち」
「…」
「…」