アイカワラズ -Ten Years-

…。

「ま、そういうことだ」

ガラッ。

坂本は出て行った。

「おいおい、お前ヤバいんじゃねぇのか」

直ぐに高木が寄ってきた。
ライブハウスに出る事、高木にだけは言ってある。

「ああ。けど、俺ら、練習は城崎さんちでやってるから、俺のことを言ってるんじゃないとは思うんだけどさ」

「明後日の土曜日だろ?本番」

「ああ。お前、見に来ない方がいいかもしれないな」

< 44 / 170 >

この作品をシェア

pagetop