アイカワラズ -Ten Years-

「どうせまた、ってなんだよぉ」

「だって、あんたたち二人揃う時って、ろくなことしないじゃない」

「うるせーな、お前。あっち行ってろよ」

「はいはい。言われなくたって行くわよ。あたしはこれから恭子と二人、女同士で勉強だもんねっ。高木もスカートはいてきたら仲間に入れてあげるわよ」

「くっ…」

「じゃあね」

あ〜あ、杉本の奴、言いたいこと言って行きやがった。
高木、固まっちまったじゃねーか。

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