アイカワラズ -Ten Years-

「しょうがないなぁ。あんたに、山口くんたちの足を引っ張らせるわけにはいかないからねぇ」

「やったぁ。やっぱり姉ちゃん、頼りになるぅっ」

「ただしっ!あんたが、山口くんたちのレベルについていけないようなら、バンドすぐ抜けるのよ。わかってるわね?」

「へいへい、わかってるって」

やったね。
なんだかんだ言ってても、姉ちゃんは、俺がバンドやること、結構応援してくれてるんだ。

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