アイカワラズ -Ten Years-
「でも、何と言っても今日の主役は、智也のお姉さんでしょ」
「え?あたし?」
「そうそう。先生来ちゃって、智也、青ざめてたもんな」
「絶対、もうだめだと思ったもん」
「この、智也のスーツには深〜い意味があったんですねぇ」
って、武士さん。確かに。
ちゃんと言うこと聞いて、着替えといて良かった。招待状も言われるまま書いといて、ホント良かったよ。
「ふっふっふっ。姉の偉大さが分かった?これであたしに頭上がらないでしょ、智也」
「はい」