アイカワラズ -Ten Years-
授業は午前中で終わり、午後から三者面談。
出席番号順なんで、俺は高木の次。
1時近くになって姉ちゃんが来た。
「あ、姉ちゃん」
「遅かった?」
「ううん、ジャスト。さっき、高木が中入ったばっかだから」
教室の中で前の人が面談している間、次の人は廊下に並べてある椅子に座って待つことになってる。
「そう。智也」
「ん?」
「昨日決めたので、間違いないわよね」
メニュー