アイカワラズ -Ten Years-

授業は午前中で終わり、午後から三者面談。
出席番号順なんで、俺は高木の次。
1時近くになって姉ちゃんが来た。

「あ、姉ちゃん」

「遅かった?」

「ううん、ジャスト。さっき、高木が中入ったばっかだから」

教室の中で前の人が面談している間、次の人は廊下に並べてある椅子に座って待つことになってる。

「そう。智也」

「ん?」

「昨日決めたので、間違いないわよね」

< 96 / 170 >

この作品をシェア

pagetop