終わらない恋
「キスしていい?」


「は?」



ななは一瞬驚いた顔をした後に軽く唇を噛んだ。


――拒否すんなよ



俺はななに顔を近づけた。



「ちょっ芦澤君?やだって!ね…ちょ…待って……」


















「やーめた。」



「え??」



ななは固く閉じていた瞳と口を開けた。


「お前は…はなじゃないからな」




俺は携帯をななの手元に置いた。




何重ねているんだろ。





俺って本当に最低だな。





「じゃあな。」




俺はななに背中を見せた。
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