終わらない恋
「ねぇななって健太君と仲良いんだってね?!」





芦澤友宏の件以来男の話をしなかった真奈美が久しぶりに男子の話をした。


「健太?うん、まぁ遠いいとこって感じだから。」


「私今度は健太君にびびっと来ちゃったみたいなの。」


真奈美は私の袖をひっぱると教室の外に出た。





「行ってきて」


真奈美は笑顔で言う。



「どこに?」



私もつられて笑顔で言う。


「一組!」




――やっぱり……



私は一息ついて断ろうとした。
「行ってくれれば宿題一週間分やってあげる!」



「………え?」








そして私はまんまと真奈美の話に乗ってしまった。
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