終わらない恋
一組の前で一旦停止した。




一呼吸を置く。




ガララッ



「っ?!」



教室からいきなり人が出てきた。



「あ……」



目の前には芦澤友宏。



「………。」



私はすぐに下を向いて横を通り抜けようとした。


「おいっ」



その声と同時に私の腕は芦澤友宏に掴まれた。




「一組に何か用?」



芦澤友宏は喧嘩を売るような目つきで私を見てくる。



「芦澤には用はないです。」


名字だけで呼んで反抗を見せてみた。
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