終わらない恋
次の日の朝私はいつもの電車を待っていた。



「芦澤くぅん」


再び甘い声がして階段付近を見る。



友宏とその子は腕を組んでぴったりくっついている。




――結局あいつの本命って誰だったの?はなサンじゃないんだ……



私が見ていると友宏は私に気づいて近づいてきた。



「おい。」



第一声からしてむかついてくる。



「何?」



友宏を見ると一緒にいる子が私を睨みつけていた。


「芦澤君、この女誰?」


「愛子うざい。」


友宏は愛子って言う女の子から腕を払った。



そして愛子は私を睨み散らした。
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