終わらない恋

・友宏side

『芦澤ーー!助けて!』



電話の向こうで叫び声がした。




「は?どうしたんだよ?」


返事は返って来なかった。



「ばかやろ……」



俺はカラオケまで走って各部屋を巡り回った。




――バン――



「おい!」



「あ…芦澤……」


泣きながらこっちを向いて身を縮めているなな。




「てめー……」



「は?誰?」



俺は何の理性もなくそいつを一発殴った。



「いってー」



「行くぞ。」



俺はななの手をひいて部屋を飛び出した。





後ろからあいつは追って来なかった。
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