終わらない恋
私は車内で何か違和感を感じた。



多分この違和感は……


「芦澤ってモテるよね。」


私は周りの女の子達の視線に気づいた。



「は?いきなりどうしたんだよ。モテるのは否定しないけどな。」



「否定しなよ!ってか芦澤が彼氏の愛子サンも大変だろうな。」



「愛子は彼女じゃねーよ。」



いきなり芦澤は大きな声で叫んだ。




周りの子達も芦澤にさらに注目を集めた。



「ちょっと恥ずかしいからやめて。」



「あ…ごめんな。」




芦澤は軽く舌を出した。


駅にはすぐに着き、私達は改札口を出た。




「芦澤の家ってどこ?」



なんとなく聞いてみた。
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