終わらない恋
「おい、急に先に行くなよな!家まで送って行くよ。」



芦澤が私のもとまで走って来た。



「別にいいよ。芦澤の家そこでしょ?わざわざそんなことしなくていいって。」



なんだか冷たい態度をとってしまった。



「どうしたんだよ急に……」


「別に……………あ。」



空を見上げると真っ黒な雲が町を覆っていた。


それから一瞬で雨が降り始めた。



「やべ。おい、来いよ。」



「え?」



私は芦澤に引っ張られて従うままに走った。



「入れよ。」




そして流れのまま芦澤の家に招かれた。
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